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大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

下剤の処置をしてお腹が空っぽの状態で検査をします。肛門からカメラを入れて約10分前後の検査時間になります。

当院では軸保持短縮法で挿入しかつ炭酸ガス(通常の空気より約200倍吸収が良い)を使用しているため、検査中や検査後のお腹の張り感も少なく、患者様に応じて鎮静剤も調整しておりますので、苦痛を感じ辛い検査となっております。また希望であれば下剤処置を院内のトイレ付き完全個室で行えますので(要予約)、検査までも安心です。

40歳以降に罹患率が高くなる大腸がんは、「予防できるがん」とも言われています。がんになる前段階であるポリープのうちに切除することで、大腸がんの発症リスクを低下させることが可能です。

しかし、大腸がんは初期には自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が非常に重要です。前処置として下剤を内服する必要があることや、肛門から内視鏡を挿入することへの抵抗感から検査を敬遠され、症状が出てから検査を受ける方が多いため、進行がんで発見されるケースも少なくありません。

そのため、大腸がんは現在も死亡率が高く、女性では第1位、男性では肺がんに次いで第2位となっています。罹患数(大腸がんになった人の数)は年々上昇傾向です。私が今まで検査し見つかった大腸がんの最小年齢は32歳女性でした。

早い段階で見つかれば決して予後が悪い疾患ではないため、症状がなくても定期的に検査を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

当院ではNBI(狭帯域光観察)モードで撮影された大腸の内視鏡画像を最新のAIで解析し、検査中に医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-X(エンドブレインエックス)」も併用しております。

これまで検査を受けたことがない方も、ぜひ一度ご検討ください。

大腸内視鏡検査で診る症状

大腸内視鏡検査は、以下のような症状がある場合に、その原因を特定するために行われることがあります。

  • 腹痛・・・慢性的な腹痛や、急な激しい腹痛。
  • 便秘や下痢などの便通異常・・・慢性的な便秘や下痢、便秘と下痢を繰り返す。
  • 便中狭小化・・・腫瘍などで便が細くなる。
  • 血便・・・便に血が混じる、または便器が赤く染まる。
  • 便潜血陽性・・・健康診断などで便潜血検査が陽性だった場合。
  • 体重減少・・・原因不明の体重減少。
  • 貧血・・・症状が出ないくらいの軽微な貧血から、ふらつきなどの症状を有する高度な貧血。

大腸内視鏡検査で診る病気

大腸内視鏡検査は、以下のような大腸の病気を診断するために行われます。

  • 大腸がん・・・大腸の粘膜に発生する悪性腫瘍です。
  • 大腸ポリープ・・・大腸の粘膜にできる良性の腫瘍。放置するとがん化する可能性もあるため、切除が必要です。
  • 潰瘍性大腸炎・・・大腸の粘膜に炎症が起こる慢性疾患。
  • クローン病・・・消化管全体、全層に炎症が起こる慢性疾患。
  • 虚血性大腸炎・・・大腸への血流が一時的に悪くなり、炎症や潰瘍が生じる疾患。
  • 感染性腸炎・・・細菌やウイルスなどが原因で起こる腸の炎症。
  • 過敏性腸症候群(IBS)・・・大腸の機能異常により、腹痛や便通異常が起こる疾患。

大腸内視鏡検査の流れ

当院では、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、以下の点に配慮して大腸内視鏡検査を行っています。

検査前の準備

問診・診察
  • 症状がある場合は問診、診察のうえ検査の説明を致します。
  • 健診や人間ドックで貧血や便潜血陽性を指摘さている場合は、その結果を検査の参考資料とさせて頂きますので御持参ください。
  • 内服薬の確認(抗血小板/抗凝固薬を内服の方は申し出て下さい)。
  • 既往歴、アレルギーの有無の確認を致します。
  • 同意書の説明や検査の流れ、食事、下剤処置の注意事項についてお話しします。
  • 検査の予約を取ります(ドックでも下剤の前処置薬を渡すため、胃カメラと違って検査日の前に来院してもらいます)。
検査前の食事
  • 前日は消化の良い食事をしましょう。
  • 前日夜21時前までに軽めの食事を済ませて下さい。メニューは来院時に説明致します。
  • 寝る前に約6時間以降後に効果が出る下剤を内服して頂きます。普段の便通が1週間に1回などの高度の便秘の方は事前にご相談ください。

当日の検査の流れ

検査の流れおよび下剤の飲み方 動画 ←click

  1. 当日朝
    ・食事は摂らずに検査時間の約5時間前から吸収されない下剤を飲みます。
    ・水以外はお茶(煎茶、番茶、ウーロン茶、麦茶)、紅茶(砂糖、ミルクは不可)も飲む事ができます。
    ・コーヒーや牛乳、栄養ドリンク、糖質を含む飲料水は避けて下さい。
  2. 検査前
    ・当クリニックの個室で下剤処置の希望の方は、食事を摂らずに9時または10時に来院してください。自宅で下剤を内服された方は検査時間15分前までに来院して下さい。
    ・鎮静剤をご希望の方は検査後の車の運転が出来ませんので公共交通機関を利用するか、ご家族の方に送迎してもらいましょう。
  3. 来院
    ・来院されましたら検査可能か便の回数や状態をお聞きします。場合によっては下剤追加になる事もあります。
    ・検査可能と判断されたら検査着に着替えていただきます(個室の方は前処置が終わってから着替えていただきます)。
  4. 検査
    ・着替えが終わったら、鎮静剤の有無にかかわらず点滴をしていただきます。
    ・ベットに横になり、鎮静剤をご希望の方は時間になりましたら点滴のところから鎮静剤が入ります。
    ・検査時間になりましたら、内視鏡室で肛門への内視鏡挿入が滑らかになるように医療用ゼリーを塗布し検査開始です。
    ・検査時間は約5〜15分で、ポリープ切除の場合は約5〜10分の追加になります。

 

検査後の注意点

検査後はリカバリールームでお休みいただきます。鎮静剤を使用した場合は、約30〜60分休んでいただきます。

休憩後にスタッフから検査後の注意事項を聞いて頂きます。検査当日は、激しい運動や飲酒は避けてください。生検やポリープ切除を行なった場合、約2~3週間後に結果が出ますので、後日受診が必要になります。飲食は検査後1時間後から可能になります。

最後に内視鏡検査の画像を供覧し結果説明をいたします。

料金について

大腸内視鏡検査の料金は、以下の通りです。

検査内容 1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査のみ 約3,000円 約7,000円
大腸内視鏡検査+病理検査 約4,000円 約12,000円
大腸内視鏡+日帰り大腸ポリープ切除術 約8,000〜11,000円 約25,000〜35,000円

*当院では短期滞在手術基本料1の算定を行なっております。
*物価上昇に伴い消耗品代(シート、穴あきパンツ、薬品容器など)として別途1,000円を頂戴しております。
*個室使用料として別途1,800円を頂戴しております。

大腸内視鏡検査についてのよくある質問

大腸内視鏡検査について、患者さんからよくいただく質問とその回答をご紹介します。

Q: 検査は痛いですか?

当院では、患者さんの苦痛を最小限に抑えるため、オリンパス製の細径の内視鏡を使用し、挿入方法にも工夫を凝らしています。また、観察時に内視鏡から腸に空気を送気する際に、炭酸ガスを使用しており通常の空気の約200倍の吸収のため検査後のお腹の張り感が少なく、より快適な検査を実現しております。ご希望に応じて鎮静剤を使用することで、眠った状態で検査を受けることができ、胃カメラより楽だったとのお声も多数頂戴しております。

Q: 検査時間はどれくらいですか?

検査時間は、通常5分から15分程度です。ポリープ切除を行った場合は、これに約10分追加されます。

Q: 検査後、食事はすぐにできますか?

検査後1時間程度で食事をすることができます。刺激物や消化の悪いものは避け、消化の良いものを食べるようにしてください。

Q: ポリープが見つかったら、必ず切除しなければなりませんか?

ポリープには、がん化する可能性のあるものと、そうでないものがあります。がん化する可能性のあるポリープは、切除をおすすめします。ポリープの種類や大きさによって切除方法が異なりますので、医師にご相談ください。

院長より

日本での罹患数、死亡率がともに高い大腸がんの他、近年は働き盛りの若年者に便秘と下痢を繰り返します、いつも下痢です、お腹が張ることが多いですと便通異常を訴える方が増えております。大腸の機能は便の水分調節をすること、バリア機能(便と接しても血管内に菌が入り込まない)の2つの機能が主ですが、大腸の粘膜が炎症でただれてしまいその機能が破綻して下痢になっているのか、粘膜がただれていないのにもかかわらずストレスなどで水分吸収の機能が破綻して下痢になっているのかで治療が異なります。その違いは内視鏡で実際に粘膜のただれがあるか無いかを観るのが一番の診断法です。大腸内視鏡検査自体は、嗚咽反射がないため「胃カメラより楽だった」とお声をいただく事も多いです。適切な検査、および治療で日常生活の質を高めましょう。

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